最大震度7を記録した能登半島地震を受け、被災地の石川県珠洲市と姉妹都市提携している島根県松江市など、山陰両県でも被災地支援の動きが広がっています。


松江市は、甚大な被害が明らかになってきた能登半島先端部の珠洲市と「国引き神話」の縁で姉妹都市提携を結んでいて、4日午後、災害支援の先遣隊3人を現地に向けて出発させました。

トラックには珠洲市側の要望でインスタント食品などを加えた支援物資が満載され、5日中の珠洲市到着を目指します。今後、防寒用品なども追加支援していく考えです。

また、4日が仕事始めとなった松江市役所には。

入江直樹
「今年の業務が始まった松江市役所ではこちら義援金箱が置かれました。」

松江市健康福祉総務課 岸本和之 課長
「現地で被災をされた皆様の一刻も早い生活再建のために市民の皆様の温かい支援をお願いをいたしております。」

珠洲市への義援金募集は去年5月の奥能登地震に続き2回目で、松江市役所本庁舎と8つの支所で受け付けられるほか、鳥取県も県庁などで募金を募っています。

また、日本赤十字社鳥取県支部は4日午後、医師や看護師を含む医療救護班を石川県に派遣しました。

日本赤十字社鳥取県支部 医療救護班班長 山代豊 医師
「患者さんに寄り添ってというのが、赤十字の人道博愛という気持ちで普段医療をやっているので、普段やっていることをそのまま現地でやる」

さらに、鳥取県など2府6県と4つの政令指定都市でつくる関西広域連合は4日、災害対策支援本部の初会合を開き、被害が特に甚大な石川県を支援することや、被災自治体に特定の自治体を割り当て支援するカウンターパート方式をとることなどを決めました。

鳥取県 平井伸治 知事
「今後予想される応急危険度判定や避難所の管理などの支援を、さらに手厚くやっていかなくてはならない」

関西広域連合は石川県に現地支援本部を設置し、支援ニーズなどの情報収集を行うことにしています。