スタメンにはキャプテン石川祐希(26)、西田有志(22)、山内晶大(28)、小野寺太志(26)、髙橋藍(20)、セッター関田誠大(28)、リベロ山本智大(27)を起用した。
初のファイナルラウンド進出を決めている日本だが、予選の順位が決勝ラウンドに影響するためひとつでも多く勝っておきたいところ。第1セット序盤はブラジルの強打に連続得点を許し、リードを許した。日本は石川、西田のサービスエースなどで追い上げるもブラジル期待の若手ダルラン(20)ら、高い打点からのスパイクに対応できず23-25で第1セットを先取された。

第2セット、日本は8-7の場面でブラジルに2本連続でブロックを許し逆転される。その後、15-18でスパイクを打つと見せかけてトスをあげる、大塚のフェイクセットを西田が決め3連続得点で同点とした。一進一退の攻防も23-24でブラジルのサーブがネットインとなり日本は2セットを連取され追い込まれた。
流れを変えたい第3セットだったがブラジルは尻上がりに調子をあげてきた20歳・ダルランが次々と日本のコートにスパイクを叩き込んでいく。この日、持ち味のサーブが機能しなかった日本はストレート負け。公式戦でブラジルに93年のワールドリーグ以来、29年ぶりの勝利はならなかった。
試合後、石川キャプテンは「結果だけ見ると3-0で負けてしまいましたけど点数だけ見ると23、23、22と良くはないですけど接戦だった。1セット目、2セット目はいいところまで勝負できたのであと1本2本の差だったなというふうに感じています。サーブから流れを作ってっていうのが今の僕たちのスタイルなので良いサーブも打ててたんですけど所々、リベロにいってしまってハイボールで相手の高さでスパイク決められるケースがあったのでブロックディフェンスの完成度を上げないといけないなと思った」と語った。
20日からはイタリアに場所を移し、上位8チームで争われるファイナルラウンドを戦う。
「(予選を)トータルで見ると、非常に良い試合、良いレギュラーラウンドだったな、という風には思う。この後ファイナルが控えているので、そこで1勝することが、現時点での目標なのでファイナル前にこのような格上のチームとこういう試合ができたというのは大きいと思います」と石川。初のファイナルラウンドで、まず、1勝を目指す。
※世界ランキングは試合前時点
【ネーションズリーグ 上位8チーム】
日本戦終了後(試合数は異なる)
1位 アメリカ 10勝2敗
2位 ポーランド 9勝2敗
3位 イタリア 9勝2敗
4位 フランス 9 勝3敗
5位 日本 9勝3敗
6位 ブラジル 8勝4敗
7位 イラン 7勝5敗
8位 オランダ 6勝5敗














