サッカー元日本代表の宮本恒靖氏が、日本サッカー協会会長に就任することが、事実上決まった。日本サッカー協会(JFA)は24日の臨時評議員会で、次期会長に立候補し「会長候補者」となっていた宮本恒靖氏(46)が、出席した74名の過半数の承認を得て「会長予定者」となった。
立候補者は宮本氏1人のみで、2024年3月の理事会を経て正式に第15代会長に就任する。その時に記者会見も行われる予定。元JリーガーでW杯出場経験者の会長就任は初となり、47歳での就任は戦後最年少となる。
宮本氏は、協会ホームページに公開したマニフェスト(公約)では以下の8点を挙げた。
(1)強い日本代表を作り続ける
(2)国内コンペティション・リーグを強化する
(3)キッズ・女子・シニアを重点3領域として扱う
(4)施策の最適化を図る
(5)サッカーを通して社会課題を解決する
(6)新しい成長モデルを構築する
(7)適切なガバナンスが働く組織を構築する
(8)関連団体とさらなる連携を図る
また、提案するプログラムとして、2031年女子ワールドカップ(W杯)やU17とU20の国際サッカー連盟(FIFA)主催大会の招致、Jリーグのシーズン移行決定に備え20億円強を準備、気候変動による暑熱対策として最適なカレンダー制定のための試案作成などを挙げた。
日本代表としてW杯に2回出場。02年日韓大会直前に鼻骨を骨折。フェースガードを着けてプレーし、「バットマン」とも呼ばれた。現役引退後はFIFAが運営する大学院「FIFAマスター」へ入学し、1年間サッカーを含めたスポーツ全般に関する組織論や歴史、法律、経営学などを学び、2013年7月に修了。22年から協会理事、23年からは協会専務理事を務めている。
■宮本恒靖(みやもと・つねやす)
1977年2月7日生まれの46歳。ガンバ大阪ユース~ガンバ大阪(95-06)~レッドブルザルツブルク(06-09)~ヴィッセル神戸(09-11)。日本代表として02年と06年にはFIFAワールドカップに出場し、キャプテンを務めた。2018年から3年間、ガンバ大阪の監督も務めた。














