今月17日にうっ血性心不全のため60歳で亡くなった大相撲、元関脇・寺尾の錣山親方の告別式が23日、都内の錣山部屋で行われた。前日の通夜には約800人、告別式にも約400人が駆けつけるなど多くの人に見送られた錣山親方。通夜に参列した大関・貴景勝(27)は「ガッツがあり、すごい尊敬してました」と亡き親方への思いを語った。
前日に行われた通夜には元横綱の鶴竜親方(38)、二所ノ関親方(37、元横綱・稀勢の里)の角界関係者や、ファンなど約800人が参列。一門の大関・貴景勝は「若いときに一度、出稽古に行って、その時には“ひき手を早くしろ”っていうのを教えていただいたことがあった。そういうことが今に繋がってるのかなと思ってました」と錣山親方からのアドバイスが自身の押し相撲に影響していると語った。さらに「かっこいいってのはもちろんですけど、あの体で、真っ向勝負で、本当に目指す押し相撲の形の人で、そういうガッツがあるところもすごい尊敬してました」と亡き親方を偲んだ。
告別式でも高田延彦(61)、向井亜紀(59)夫妻や大関・霧島(27)、関脇・琴ノ若(26)ら大相撲関係者とファン、約400人が錣山親方との最後の別れを惜しんだ。出棺の際には愛弟子の小結・阿炎(29)は号泣、ファンからは「寺尾、ありがとう!」の声がかけられるなどして見送られた。
錣山親方は116キロと細身の体ながら闘志あふれる突っ張りと端正な顔立ちで、多くのファンを魅了。02年に現役引退後は、年寄「錣山」を襲名。親方として、元小結・豊真将(42、現・立田川親方)や22年九州場所で優勝した小結・阿炎らを育てた。














