学校は冬休みに入ります。こうした中、物価の上昇は生活が苦しい世帯の支援にも大きな影響を与えています。

県内に住む40代の女性。
小学生と中学生、2人の子どもを育てるシングルマザーです。

この時期学校は冬休みを迎えますが。

女性:
「学校に行っている間は給食があるから良いんですけど、休みの日になると朝昼晩食事を用意しなくちゃいけなくて、物価が高くなって、だんだん厳しくなっているなっていうのはあります」

食料品はフードバンクの支援を受けてやりくりしていますが、この冬は灯油などの燃料費もかさみ、1か月の出費は去年と比べ2万円ほど増えていると言います。

女性:
「母子家庭なので、ただでさえ切り詰めないとというところがあるけど、(出費が)どんどんかさんでしまい、それは厳しい」

一方で、こうした世帯を支援する側も物価高騰の影響を大きく受けています。

富士北麓や東部地域でフードバンク活動を行っている認定NPO法人。

この1年で支援を求める世帯は約1.5倍の185世帯に増加しました。

この日は個人から食料品の寄付を募る街なかに設置されたボックスの回収日。
10日に1度の確認ですが…

スタッフ:「ゼロです」

ボックスの中は空でした。

記者:「こういう日もありますか」
スタッフ:「ここはけっこうある」

支援する世帯は増加する一方で、集まる食料品はこの1年で2割ほど減少しているといいます。

富士の緑とフードサポート 米林道徳理事長:
「物価高が一番の大きな要因だと思います。一般消費者が物価高で悲鳴を挙げているような状態ですので」

現在は企業などの協力もあり、各家庭に届ける支援物資の量は減らさずに済んでいるということですが、この状態がいつまで続くか不安を抱えています。

富士の緑とフードサポート 米林道徳理事長:
「今後予想される事ですけど、個別に提供できるものが少なくなってしまう。協力者を募っていかないと先はなかなか難しいことになってしまう」

止まらない食料品などの価格の高騰。厳しい冬が続きます。