ダイハツ工業が不正なデータを使って国の認証を取得していた問題で、21日、大阪府池田市の本社に国交省が立ち入り検査を行っています。衝突試験の不正を行っていた関西の工場では従業員らから現場へのプレッシャーについて「正直あると思う」などとの声が聞かれました。

(工場の従業員)
「短期開発による過度なスケジュールで現場にプレッシャーがかかっていたというのが言われているが?」正直あると思います。みんな急いでやってるのを感じていましたので」

(工場の従業員)
「(短期開発による相当なプレッシャーが背景と言われているが?)自分のいる部署ではないが、場所によってはあるのかなと思います」

(工場の従業員)
「聞いた感じで言うと、上との風通しが悪かったのが原因かと思っています」

 ダイハツ工業をめぐっては、車の安全性を確認するための衝突試験を正しく行わず、不正なデータを用いて国の認証を取得していたことが明らかになっています。

 不正は生産を終了したものも含め64車種にのぼり、ダイハツブランドのみならず、OEM供給しているトヨタ、マツダ、SUBARUの車も含まれるということです。

 第三者委員会による調査の結果、不正は1989年から確認されていて新たに25の試験項目で174の不正があったことが判明しました。

 これを受けてダイハツ工業はこれを受けダイハツは国内と海外で生産している全車種の出荷を停止しています。