山口県防府市が発注する工事で、有利な取り計らいをする見返りに、プロ野球の観戦チケットなどを受け取ったしたとして収賄の罪に問われている防府市上下水道局の元職員の男の裁判で、山口地裁は21日、元職員に懲役1年2か月・執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

収賄の罪で判決を受けたのは、防府市の元職員の男(48)です。

判決によりますと、元職員は、防府市農林漁港整備課と上下水道局に勤めていたおととし9月からことし5月末までの間、11回にわたり、水道局が発注する資材の単価情報を教えたことへの謝礼などとして、およそ10万円相当のプロ野球の観戦チケットなどの供与を受けました。

山口地裁で開かれた判決公判で、諸井雄佑裁判官は「不適切な接待関係が
贈収賄をもたらした」と指摘。懲役1年2か月・執行猶予3年(求刑懲役1年2か月)の有罪判決を言い渡しました。

また、元職員にチケットなどを供与して、贈賄の罪に問われた防府市の元土木会社社長の男に、懲役10か月・執行猶予3年(求刑懲役10か月)の有罪判決を言い渡しました。