普天間基地の名護市辺野古への移設工事をめぐり、国が県に代わって工事の設計変更を承認する「代執行」に向けた裁判の判決が20日午後に言い渡されます。

上江洲記者
「辺野古移設工事をめぐる代執行訴訟はきょうついに、判決の日を迎えました。裁判所前では、雨が降りしきる中傍聴券を求めて並ぶ人の姿も見られます」

この裁判は、普天間基地の辺野古移設に伴う軟弱地盤の改良工事で、沖縄防衛局が出した設計変更申請を国が県に代わって承認する「代執行」の手続きに向け、国が起こしたものです。

裁判で国側は、県が承認しないことは「看過しがたい事態で、直ちに解消・是正されるべき」と主張。

一方、県側は「仮に承認しても代替移設の使用開始まで12年かかり、普天間基地の早期の危険性除去につながらない」などとして、棄却を求めていました。

玉城知事
「県民の思いに沿った判決が出されるよう期待いたします」
県民
「厳しい判決を覚悟しているんですけど、裁判所が本来の司法の番人としての役割を果たしてほしいですね」

地方自治の意味についても問う今回の代執行訴訟。注目の裁判の判決は12月20日午後2時に言い渡されます。