アルツハイマー病の新たな治療薬「レカネマブ」が20日から保険適用されます。
病気の進行を抑える認知症の薬は国内初です。専門医に「レカネマブ」への期待と課題を聞きました。

製薬大手「エーザイ」などが開発した「レカネマブ」。認知症の中で最も多いアルツハイマー病の原因物質とされる「アミロイドβ」を取り除くための国内ではじめての薬で、病気の進行を遅らせる効果が期待されています。日本では20日から販売され、1人あたり年間およそ298万円で保険適用されます。

北陸病院・吉田光宏院長:
「同じような薬は出てたんですけど、これまでそんな効果があまりなかったんだけど、効果があったってのはすごいことかな。だから、ある意味みんな諦めてたというか…。我々、今、アミロイドβが溜まってますよと言われたら、自分でも使ってみたくなっちゃうんじゃないかなと思いますけどね」


認知症疾患医療センターに指定されている南砺市の北陸病院の吉田光宏院長。
「レカネマブ」に期待を寄せる一方で、使える人は限られるといいます。