8月にアメリカで心臓移植手術を受けた青森市出身の父を持つ2歳の女の子が帰国しました。支援や奇跡がつないだ我が子の姿に両親が喜びを語りました。

笑顔をふりまきながらしっかりとした足取りを見せる2歳の佐藤葵ちゃん。両親とともに約9か月ぶりに日本に帰国しました。

父・昭一郎さん
「こんなに早くこの日を迎えられることができて本当にうれしいです」

母・清香さん
「ようやく4人家族で生活が始まった感じです」

青森市出身の昭一郎さんと、仙台市出身の清香さんの次女・葵ちゃんは、生まれつき重い心臓病で心臓移植を受けることが必要と診断され、両親はアメリカでの心臓移植を決断します。手術に必要な費用は、円安の影響で想定の1.5倍となる5億3000万円に膨らみましたが、募金による支援の輪が広がり8月に手術を受けることができました。

そして2か月後、葵ちゃんは病院で2歳の誕生日を迎えると、その後も順調に回復し、予定より2か月ほど早く帰国できたということです。支援や奇跡がつないだ我が子の姿を前に両親は喜びと感謝の言葉を述べました。

父・昭一郎さん
「いわゆる普通の家庭というか、一緒に食事をして、一緒にお風呂に入って夜寝るということができて、当たり前の生活なんですが、我々にとっては当たり前じゃないということが非常に強く感じられて。本当に貴重な日々、普通の貴重な日々を送らせてもらっている」

母・清香さん
「(帰国して)やっぱり安心しました。応援してくれた人や実家の祖父母に会わせたいです」

葵ちゃんは検査入院をして、その後、自宅で過ごせるようになるということです。