2023年度は、エサとなるブナなどの堅い木の実が不作や凶作といわれている一方で、例年よりも暖冬傾向でもあることから、冬眠を控えたクマの活動がまだ続いています。

新潟県では、過去にクマが大量に出没した2019年や2020年には12月以降も人身被害が発生していることから、今期は『クマ出没特別警報』を延長して警戒を続けています。

クマによる人身被害を防ぐために…

新潟県では、クマによる被害を防ぐために以下のようなポイントを挙げています。

○山に入るときは1人で行動せず、ラジオや鈴などの音の出るものを携行する
○クマの活動が活発な早朝や夕方の時間帯に注意
○不要な果実や生ごみなど、クマのエサとなりそうなものは処分する
○子グマでも油断しない。近くに母グマがいる場合があり危険
○集落周辺などのヤブは刈り払うこと

クマと遭遇した場合の防御姿勢(新潟県 提供)

また万が一、クマに遭遇してしまった場合には、クマを刺激しないように「慌てず・騒がず・走らず」背中を見せないように静かにあとずさりするほか、クマに襲われた場合の致命傷を避けるために、地面に伏せて両手で首の後ろをガードするなどして、お腹と首と頭を守る姿勢をとるように呼び掛けています。