イスラエルとイスラム組織ハマスによる戦闘開始以降初めて、イスラエルとの境界にある検問所を通じ、パレスチナ自治区ガザに人道支援物資が搬入されたとロイター通信などが報じました。

ロイター通信によりますと、17日イスラエルとガザの境界にあるケレム・シャローム検問所から、人道支援物資を積んだトラックがガザに入りました。

ガザ入りしたトラックは79台との情報もあります。

イスラエルとハマスによる戦闘開始後、ガザへの物資搬入はエジプトとの境界にあるラファ検問所に限られていて、ケレム・シャローム検問所から支援物資の搬入が認められるのは、初めてです。

今後、支援物資の増加による人道状況の改善が期待されますが、イスラエルは今回の搬入について「一時的な措置」だとしています。

こうしたなか、イスラエル軍は“ガザ北部で新たに地下トンネルを発見した”とし、動画を公開しました。

長さは4キロほどで、戦闘開始前に主にパレスチナ人労働者がイスラエルに入る際に使っていたエレツ検問所から400メートルほどのところに位置していたということです。

イスラエル軍はこのトンネルの建設について、“ハマスのガザ地区トップ、シンワル氏の兄弟が主導したものだ”と主張しています。