「数学のノーベル賞」と呼ばれる賞にウクライナ出身の女性が選ばれ、ウクライナ侵攻への思いを語りました。

そもそもこの賞は「フィールズ賞」という4年に1度、数学で優れた功績を挙げた40歳以下に贈られるものです。今回はウクライナ出身でスイス連邦工科大学ローザンヌ校のマリナ・ビヤゾフスカ教授(37)ら4人が受賞しました。

ビヤゾフスカ教授はどんな方なのか。ビヤゾフスカ教授は、ウクライナが旧ソ連の一部だった頃のキーウで生まれ、キーウの大学を卒業。家族がキーウで暮らしていましたが、ウクライナ侵攻によってスイスで暮らす彼女の元で避難生活を送っているということです。

受賞を受けて、インタビューでは、キーウの街が破壊されたことにも触れ「キーウは永遠。いつか戻りたい」と地元への思いを話していました。

また、「ウクライナの子どもが(避難先の)ヨーロッパの全く異なる教育システム・言語に適応しなければならない」、「次の世代にすばらしい未来があるはずだった。戦争が何を奪っているのか考えるべき」と戦争の影響を訴えていました。