イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザでの戦闘中にイスラム組織ハマスに拘束されていた人質3人を誤って射殺したと明らかにしました。

イスラエル軍は15日、ガザ地区での戦闘中、ハマスに拘束されていたイスラエル人の人質3人を「脅威と誤認し、発砲した」と明かしました。

3人の遺体はイスラエル側に移送され、身元確認の結果、いずれも10月7日、ハマスに連れ去られたイスラエル人男性であることが分かったということです。イスラエル軍は「深い反省の意を表明する」と述べた上で、原因の調査を始めたとしています。

ネタニヤフ首相は「耐え難い悲劇であり、人質全員を帰すという最も重要な取り組みを続ける」とコメントしています。

こうしたなか、イスラエルを訪問したアメリカのサリバン大統領補佐官は、15日の会見で次のように述べました。

アメリカ サリバン大統領補佐官
「この戦争は別の段階に移行するだろう」

サリバン補佐官は、イスラエルが現在、ガザで展開している大規模な地上作戦は、ハマスの指導部などに標的を絞った「次の段階」に移行すると話し、近く、地上戦の規模が縮小されるとの見方を示しました。

アメリカメディアは、バイデン政権が「3週間程度での移行を望んでいる」と伝えていますが、サリバン補佐官は“具体的な移行の時期についてはイスラエルと話し合いを続けている”と述べるにとどめています。

バイデン政権は、ガザでの民間人の犠牲者の増加を抑えるために、地上戦の規模を縮小するようイスラエルに要請していました。

一方、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは15日、“ガザ南部ハンユニスで避難所となっていた国連の学校近くにイスラエル軍が砲撃し、33人が死亡した”と報じました。ガザでの死者は戦闘開始以降、1万8700人を超えています。