季節外れの暖かさから一転、来週の半ば頃からこの時期としてはかなり強い寒気が南下する見込みです。全国的に気温が大幅に低下し、北日本から西日本にかけての日本海側や関東・東海の山間部で大雪となることが予想され、気象庁は【低温・大雪に関する早期天候情報】を発表しました。

早期天候情報とは、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温や低温、降雪量(冬季の日本海側)となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。

5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。

低温に関する早期天候情報(気象庁HJPより)
大雪に関する早期天候情報(気象庁HPより)

低温に関する情報は東北地方から沖縄・奄美にかけての広い範囲で、大雪に関する情報は北日本の日本海側、北陸、近畿日本海側、山陰、長野県群馬県の北部、岐阜県の山間部に発表されています。

5日間の平均気温(21日~25日にかけての平均気温)
仙台:-1度/5度
東京:1度/10度
新潟:0度/6度
名古屋:0度/9度
大阪:2度/9度
広島:1度/9度
高知:0度/11度
福岡:3度/9度
那覇:15度/20度
(最低気温/最高気温)

『大雪』となる基準と各地の平年値(この時期の5日間降雪量)
札幌:144パーセント以上/20センチ
秋田:207パーセント以上/12センチ
長野:226パーセント以上/7センチ
新潟:282パーセント以上/4センチ
高山:289パーセント以上/14センチ
彦根:350パーセント以上/3センチ
松江:298パーセント以上/2センチ
(大雪の基準/5日間降雪量の平年値)

来週の半ばごろから、農作物の管理や水道管の凍結に注意してください。また、降雪が予想されている地域は除雪などの対応に留意してください。(気象予報士・東杜和)