自民党安倍派の政治資金問題を受けた人事で、農林水産大臣に熊本県選出の坂本哲志(さかもと てつし)衆議院議員が起用されることが固まりました。

きょう(12月14日)安倍派の宮下一郎(みやした いちろう)農林水産大臣が辞表を提出しました。

その後任として起用されるのが衆議院熊本3区選出で森山派の、元地方創生担当大臣 坂本哲志議員です。

坂本議員は昨夜、RKKの取材に対し岸田総理から直接、打診があったことを明らかにしました。

電話:坂本哲志 衆院議員「私にそういうご指名があるとは思いませんでしたので戸惑いましたけど、一生懸命 日本の農政のためにやらせていただきたいという気持ちで応えました」

坂本議員の農林水産大臣起用について自民党県連の前川收(まえかわ おさむ)会長は。

自民党県連 前川收会長「農林水産大臣という事であれば手放しに嬉しいというのが率直な感想。(坂本議員は)農業・林業に非常に造詣が深いしそういった蓄積が今回大臣になることで様々な部分で活用できると思う」

坂本議員の熊本事務所には、昨夜から祝福の電話が相次いでいてスタッフが対応に追われていました。

坂本哲志熊本事務所 山田一心 所長「(農業に)精通していますので、いろんな意見を聞いて、政策に反映していけるんじゃないかと」

地元の畜産関係者からも期待の声が聞かれました。

熊本県畜産農業協同組合 和田次則 代表理事組合長「輸入飼料の高止まり、枝肉相場の低迷と、子牛価格が非常に暴落している。農林水産が非常に衰退気味になりつつありますので、そういったところにもう少しテコ入れしてほしい」

坂本議員は大津町出身、当選7回の73歳で2020年、菅義偉(すが よしひで)内閣では地方創生担当大臣を務めました。