避難経路として使うビルの階段。
もしもそこに置かれた「障害物」が万が一燃えたらどんな危険があるのか?
その危険性を知ってもらおうと、新潟市消防局で12日に燃焼実験が行われました。
飲食店などでよく見かける『白い発泡スチロールの箱』に火をつけると、あっという間に炎が広がっていきます。

飲食店が入るビルの階段などに段ボールやビールケースが置かれていると、火災などで避難するときの妨げになるばかりではなく、そこに“放火されてしまう恐れもあります。
段ボールやビールケースは燃えやすく、消防の実験ではいずれも数分で炎が燃え広がってしまいました。

【新潟市消防局 特別機動査察隊 近藤晋隊長】
「人が誰でも入れるところに物を置いておくと“放火”の危険もあるし、避難経路である階段に燃え移ってしまい“避難経路が塞がれる”という危険もある」

また、発泡スチロールなどを消火する際にも注意が必要です。
水をかけて消せばよいと思いがちですが、じつは、燃えた石油製品に水をかけると炎は強くなってしまうのです。

【新潟市消防局 特別機動査察隊 近藤晋隊長】
「消火器を使って、設置してある設備を使って、消火してもらいたい。そのために消火器の設置や維持管理も徹底してもらいたい」

新潟市消防局では人出が多くなる年末に向けて、飲食店の入るビルの特別査察を行って避難経路が確保されているかなどを確認し飲食店に注意を呼び掛けています。