多様な社会について理解を深めようと大手電機メーカーのソニーが大分県別府市で初めて車いすの人とフィールドワークを行う新入社員研修を実施しました。

この取り組みは障害のある人の目線で日常生活への理解を深め製品やサービスの開発につなげようとソニーが新入社員を対象に初めて実施しました。

参加した新入社員22人は車いすを利用するソニー太陽の社員らと一緒に別府市内でフィールドワークに取り組みました。

(新入社員)「さっきからこの小さい溝に前のホイールが取られている」

(ソニー太陽・本田昌士さん)「溝にはまるとホイールが取られる。おしゃれなのはいいけど、もっとうまく工夫ができるとよりいいのかな」

新入社員は歩道の狭さや道路の段差といった車いす利用者の日常生活について意見を交わしながら、誰でも使いやすい製品開発に向けたアイデアを学びました。

(ソニー太陽・本田昌士さん)「車いすに乗っているからみんな一緒ではなくて、いろいろな人がいるよっていうところを伝えられたのがよかった」

(新入社員)「小さな積み重ねが移動の負担になっているんだろうな。実感できたということが、これからもっと積極的に取り組んでいきたいなというモチベーションにつながった」

ソニーは今後も多様な社会について社員が学ぶ研修を推進していきたいとしています。