4年前大分市の南日本造船で、作業中のダイバーが死亡し現場責任者ら3人が不起訴処分となった事故について、遺族が不服として大分検察審査会に審査を申し立てたことがわかりました。

この事故は2019年に大分市青崎の南日本造船大在工場で当時36歳のフリーダイバーの男性が潜水作業中に配管に挟まれ、死亡したものです。その後、南日本造船の責任者など4人が業務上過失致死の疑いで書類送検され、このうち作業を請け負っていた鶴崎潜水の代表取締役の男性が今年10月に略式起訴され、罰金刑を受けました。

一方、当時の南日本造船の工場長と現場責任者、鶴崎潜水の社員3人は不起訴処分となり、これを不服として遺族が12月6日、大分検察審査会に審査を申し立てたことがわかりました。

また、遺族は南日本造船や作業を請け負った会社に対して安全管理を怠った重大な過失があるとして9600万円余りの損害賠償を求めています。