プロ野球ヤクルトの村上宗隆内野手(23)が12日、都内の球団事務所で契約更改に臨み、年俸6億円(推定)の現状維持でサインした。村上は昨オフ、3年総額18億円の大型契約を結んでいる。
紺のスーツにワインレッドのシャツで登場した村上は「(サインは)もちろんしました」と話し、「WBCから始まったシーズンを改めて振り返ってみて、いろんな経験をさせていただいて、自分自身にとっても、今後長い野球人生のためになることばかりでしたし、この経験を生かせると思う」と振りかえった。
昨季は日本選手最多のシーズン56本塁打、史上最年少三冠王でMVPにも輝いた村上。今季は140試合に出場し、打率.256、31本塁打、84打点。リーグ2位の本塁打を放ったが不振に苦しんだ。
シーズン開幕戦の広島戦(神宮)。2023年初打席で本塁打を放ち、今季も活躍を期待されたが4月は打率.152で1本塁打。リーグワーストの38三振を喫した。5月には7本塁打を放ち、復調の兆しが見られたものの昨季のような活躍は見れず、今季は無冠に終わった。悔しいシーズンを振り返り「もう一度三冠を取りに行きたいなと思いますし、三冠を取ることによってチームも必ず勝てると思う。これを目標に頑張っていきたいなと思います」。二度目の三冠へ意気込んだ。
メジャー挑戦の思いを問われると「メジャーに行きたいという気持ちはより一層大きくなってます」と答えて、「WBCも経験しましたし、アメリカで初めてプレーしてね。その舞台に一歩一歩近づいている実感もある」とさらにメジャーへの思いが強まった事を口にした。
■村上宗隆(むらかみ・むねたか)
2000年2月2日生まれ23歳。右投げ左打ち。九州学院高~2017年ドラフト1位でヤクルトに入団。プロ2年目の19年5月にプロ入り初の4番。この年、36本塁打・96打点を記録し、新人王獲得。21年、プロ野球史上最年少の21歳7カ月で通算100本塁打達成。22年、NPB新記録の5打席連続本塁打。日本選手シーズン最多の56本塁打。史上最年少での三冠王達成。