熊本県天草市では、サトウキビを使った昔ながらの製法による黒砂糖作りが行われています。

天草地方では、約250年前に黒砂糖作りが始まったと言われています。

近年では、後継者の不足などで生産量が減っていましたが、地域の伝統を守ろうと10年ほど前に佐伊津(さいつ)黒砂糖組合が発足し、サトウキビの栽培をはじめました。

組合の工場では、手作業で黒砂糖が作られていて、専用の機械で原液を搾ります。

この原液を2時間半ほど煮詰め水分を蒸発させた後、冷やしながら箱に流し込むと天草特産の「黒砂糖」が出来上がります。

今年は台風の被害もなく天候も適していたことから、真っすぐに伸びた形の良いサトウキビが出来たという事です。

昔ながらの味を伝えた素朴な甘さの黒砂糖は、地元の直売所などで販売されます。