■メジャーリーグ カブス 8ー3 ブルワーズ(日本時間6日 アメリカンファミリー・フィールド)

前日は自身メジャー初のランニングホームランで劇的な復帰戦を飾ったカブス・鈴木誠也(27)が2試合連続“4番・ライト”でスタメン出場。試合前にはベンチで、センターを守るN・ベラスケス(23)と会話をするシーンも見られた。
1回2死二塁のチャンスで周ってきた第1打席、球審に挨拶をして打席に入るとブルワーズ先発J・アレクサンダー(29)のシンカーを引っかけショートゴロ、チャンスを生かせなかった。

0対2とリードされた2回裏、2死一、二塁のピンチを招きブルワーズ1番C・イェリッチ(30)の打球は右中間へ、ここでライト・鈴木が大きな声を出し「自分が捕る」とアピール、センター・ベラスケスも鈴木に任せた。ベンチに戻る時も2人で笑顔を見せ戻ってきた。復帰2戦目ながら若い選手とのコミニュケーションを試合前からしっかり取れていた。

第2打席はライトフライに倒れたが2対2の同点に追いついた5回の第3打席、1死二塁で打席に入ると1球目、内角低め91マイル(146キロ)のシンカーを腕をたたんで上手くさばきレフトポール際へ2試合連続となる6号勝ち越しツーランホームラン。前日はランニングホームランでベース1周を15.4秒で走ったが、この日はフェンスオーバーのホームラン。感触を味わうようにベースをゆっくり1周し20.4秒でホームを踏んだ。

さらに6回2死一、三塁の場面で迎えた第4打席は鈴木の2球目に1塁ランナーがスタート、2塁への送球間に3塁ランナーがホームへ、打席の鈴木はしっかりバッターボックスから出て左打席後方へ急いで移動、プレーを確認できて邪魔にならない位置を冷静に見つける“野球IQ”の高さを見せた。鈴木は4球目、外角低めのチェンジアップを上手く拾いレフト前へタイムリーヒットを放った。

9回の第5打席は8対2とカブスが大きくリードしたためブルワーズは外野手のM・ブロッソー(28)が登板、メジャーで2度目となる野手との対戦も鈴木は77マイル(124キロ)のボールを打つがライトフライに倒れた。
鈴木は5打数2安打1本塁打3打点で打率.257となった。