2023年6月、青森県弘前市のリンゴ貯蔵施設からリンゴが盗まれた事件について、被害に遭ったJAつがる弘前は、被害額は1億4000万円以上に上るとして、逮捕された5人に対して損害賠償を求めることを明らかにしました。

これはJAつがる弘前の天内正博組合長が7日に記者会見を開き、明らかにしました。

JAつがる弘前 天内正博組合長
「被害額の全額回収に向けて今後は民事裁判で損害賠償請求を行って参ります」

2023年6月、JAつがる弘前のリンゴ貯蔵施設からリンゴ合わせて720箱・総額382万円相当が盗まれた事件では、当時、施設の作業員や青果卸売業者など合わせて5人が逮捕され、いずれも執行猶予付きの有罪判決を言い渡されました。

一方で、JAつがる弘前では被害額は1億4000万円以上にのぼるとしていて、全額の回収に向けて5人に対して損害賠償を求め、早ければ2024年3月にも提訴する方針を示しました。

JAつがる弘前 天内正博組合長
「判決が確定したことで裁判の証拠資料、被告人供述書等の閲覧が可能となったことから、これらの資料をもとに類似案件の調査、再発防止策の検証、役職員の責任の範囲などの調査をして参ります」

JAつがる弘前は今後、在庫管理システムの導入や防犯カメラを設置するなどして再発防止に努めるとしています。