鹿児島県屋久島沖でアメリカ軍のオスプレイが墜落した事故で、アメリカ空軍は「事故の原因は機材の不具合の可能性がある」と明らかにしました。
これを受けアメリカ軍は、世界中で展開するすべてのオスプレイの飛行を停止しています。
先月29日の墜落事故以降、アメリカ軍は空軍に所属するCV―22オスプレイの飛行は停止したものの、海軍や海兵隊のオスプレイは飛行を続けていました。
しかしアメリカ空軍が6日に「事故の原因は機材の不具合の可能性がある」と明らかにすると、アメリカ軍は世界中で展開するすべてのオスプレイの飛行を停止を決めました。

墜落事故をめぐってはアメリカ空軍が6日、事故機の乗員8人の死亡を認定し、3人の遺体を収容したと発表しました。
死亡が認定された8人のうち2人は嘉手納基地所属でした。
アメリカ軍はこれまでに6人の遺体を収容していて、残る2人の捜索が続けられています。
アメリカ軍は今回の飛行停止について期限を明確にしていませんが、アメリカ空軍は今回の飛行停止は「原因究明に向けた徹底的な調査のため」だと説明しています。
事故原因が究明されるまで飛行を停止するよう求めていた玉城知事は。

玉城知事
「(飛行停止の)対応については若干タイムラグがあったと思うが、しかしこのように県の要請の一部が受け入れられたのは」「(県民の)生命、財産を預かる我々県庁としても良かったと受け止めています」
松川宜野湾市長
「一番は隊員の安全を再度確認したいと、整備を含めてということだと思いますけど。我々としては、市民・県民に対する、危険性が除去できるような対応をしてもらいたい」

県民は-
那覇市・30代女性
「こういうことがあっても結局は今までと同じように、何もなかったようにこと(飛行再開)が進んでいってしまうのかなという不安もある」
「沖縄の人の命とかをしっかりもっと考えてもらいたいというのが一番にある」
糸満市・60代男性
「早くも事故が起こった時点でストップをすべきだなと思っていました」
宜野湾市民
「ちょっと安心ではある、やっぱり。子どもとかもいるので」
「そのほうが(飛行停止)ありがたい。万が一、住宅街で落ちたら大変」