防衛力の強化に向け、政府が空港などの公共施設を自衛隊などが使用できるよう整備する方針を示すなか、与那国町の糸数町長は県に対し、空港や港湾施設の機能拡張に協力するよう要請しました。
与那国町の糸数健一町長は7日午前、県庁を訪れ、池田副知事と面談しました。
面談で糸数町長は「国民保護の観点のみならず町の自立と活性化のため」だとして、県に対し与那国空港の滑走路と駐機場の拡張、それに大型船の入港を想定した新たな港湾施設の整備に向け協力を要請しました。
これを受け、池田副知事は「民間施設としての需要予測を踏まえ国や町と連携して取り組みたい」と応じましたが、「疑問点をクリアにして対応したい」として慎重な姿勢を示しました。
面談後、糸数町長は平時から自衛隊などが訓練で使用する「『特定重要拠点』に指定された方が施設整備が早いのであればそれでも構わない」との考えを示し、施設整備の早期実現を訴えました。