1984年開業の三陸鉄道が来年4月1日に40周年を迎えるのを前に、節目を祝うPRの開始を告げるセレモニーが7日、岩手県宮古市の車両基地で行われました。

セレモニーには石川義晃社長をはじめ三陸鉄道の社員およそ30人が出席し、40周年を記念して車両に貼られるステッカーがお披露目されました。
三陸の海と山に「ありがとう」の感謝の言葉がデザインされたステッカーは、旅客営業部の田中千理さんが担当したものです。このステッカーは三陸鉄道のトリコロールカラーの全ての車両に貼られる予定で、ステッカー付きの車両は8日運行を開始します。
また7日はステッカーと同じデザインのヘッドマークも紹介されました。ヘッドマークは来年4月1日以降、車両に取りつけられます。
1984年に盛・釜石間の南リアス線と宮古・久慈間の北リアス線で開業した三陸鉄道は、全国で初となる第三セクター方式の鉄道会社として誕生しました。
2011年の東日本大震災では地震と津波で大きな被害が発生し全線で運転不能となるも、復旧を進めながら徐々に運行区間を増やし、3年後の2014年には全線で運行を再開しました。
この他にも、台風被害やコロナ禍など様々な困難を乗り越え、地域の貴重な生活の足として、そして観光資源として歩んできました。

(三陸鉄道 石川義晃 社長)
「40周年、ここまで続けてこられたことについて多くの皆様に感謝を申し上げたいのが一番でございます。三陸鉄道はこれから未来に向かって走り続けますので皆さんにまた乗っていただき列車の旅を楽しんでいただきたい。40周年の1年間いろんな事業を展開していきたい」

来年4月13日には宮古市内で40周年を記念した式典が行われる予定です。また現在、三陸鉄道の未来を担う若手社員が中心のプロジェクトチームが、記念列車の運行について企画しているということです。