表現の自由とは何か?民主主義や、メディアの在り方を問いかける、映画『ヤジと民主主義 劇場拡大版』。
札幌や東京、大阪など、全国各地で公開される。

HBC報道部『ヤジと民主主義 劇場拡大版』山﨑裕侍監督(52)
「ヤジを飛ばした人が、警察に強制的に排除されたり、年金問題に批判的なプラカードを掲げようとした女性が、警察からそれを止められたりして、表現の自由を奪われたということで裁判にもなっている問題だ。それをわれわれ、ニュースでずっと4年間、報道番組で放送してきたものを追加取材して、今度100分の映画にした。今回、観ていただけたとのことだが、その感想を…」
バラカン氏
「いや、びっくりした。こんな番組をHBCが作っていたんだ。本当に日本で珍しいと思った。反応はかなりあったか?」
山﨑監督
「われわれが取材したり、報道したりしていても『ヤジなんて迷惑だ』とか『ヤジは選挙妨害』だという風に、まだ誤解したままの人の意見とか、『なんでこんなことを取り上げるんだ』『映画の公開に反対だ』とか、そういう非常に反対する、根強い意見もまだ、たくさんリアクションが来る…そういう状況を、ピーターさんはどう見る?」

バラカン氏
「必ずそういうふうに言いたい人たちはいる。でも、政治家の話というのは、素朴に疑問を持っている人たちがいたとしても、真っ向からそれに答えることはあまりない。国民も『あなたは本当にどう思っているか?』ということを当然、知りたいはず。ヤジでなければ、多分まず声を聴いてもらえないという気持ちは、おそらくあると思う」
映画が映し出したのは、増税反対のプラカードを掲げようとした女性らが、警察官に阻止される場面。憲法が保障する“表現の自由”を脅かす出来事だった。