林業に携わる若者たちに、木を切り倒す技術の向上させ安全な作業につなげてもらおうと、5日から岩手県矢巾町で講習会が開かれています。

講習会は、林業の担い手の育成のため岩手県盛岡広域振興局が開いたもので、去年に続き今年が2回目です。
5日は振興局の管内で林業に携わる39歳以下の男女16人が参加し、木を切り倒す「伐倒」について学びました。
午後には実技講習も行われ、木を倒す方向をコントロールするためチェーンソーを使って切り込みを入れる工程に挑戦しました。倒す方向に狂いが生じないよう切り込みの高さや角度は、ミリ単位で調整する必要があります。

(林業を始めて8か月 鈴木公樹さん)
「間違った所に木を倒すと(他の木に引っかかる)“かかり木”になって、地面に下ろすのが大変になってしまう(倒す)方向が一番難しい」
(盛岡広域振興局林務部 加味章人さん)
「安全な作業を身に着けてもらってこれからも林業に従事していただくのが事業の目的です」

6日は伐倒技術の競技会が開かれ、参加者が講習会で身に着けた成果を競い合います。