盛岡市にある国の天然記念物、石割桜に1日、雪囲いが施され、冬の装いとなりました。

盛岡市内丸の盛岡地方裁判所にある石割桜の雪囲いは、樹齢およそ400年のエドヒガンの木を雪や寒さから守るため毎年行われているものです。
1日は午前8時半ごろから市内の造園業者「豊香園」の庭師6人が作業にあたりました。
庭師たちは寒さを防ぐために石の割れ目にむしろを詰めたり、幹にこもを巻いたりしました。また、雪の重みから枝を守るために高さおよそ15メートルの支柱を立て、縄で枝を吊り上げました。
豊香園によりますと今年は気温が高く推移していて早めに作業をしてしまうと湿気によってカビが発生してしまうため、例年より1週間ほど遅い、積雪後の冬支度となりました。

(豊香園 藤村尚樹 社長)
「花の時期だけがメインではなく冬もですね、こういった形で見ていただけるものになったらいいなと思います。石割桜の生命力は凄まじいものがありますから、来年もまたきれいな花を咲かせてくれることを信じています」

雪囲いは来年3月上旬に外される予定で、それまでは冬の装いで訪れた人を出迎えます。