伝統的なアイルランド音楽とパンクを融合させて人気となったイギリスのバンド「ザ・ポーグス」のボーカリストとして知られたシェイン・マクガワンさんが亡くなりました。65歳でした。

シェイン・マクガワンさんの妻は30日、マクガワンさんが亡くなったことを自身のSNS上で明らかにしました。

マクガワンさんは1982年にイギリスで結成したザ・ポーグスで、自らのルーツであるアイルランドの伝統音楽とロックやパンクを融合させ、イギリスやアイルランドだけでなく、アメリカや日本を含む各国で熱心なファンを集めました。

しばしば、やさぐれた酒飲みやアイルランド移民の視点から綴られる文学的な歌詞を人間味あふれるダミ声で歌い上げるマクガワンさんは数々の名曲を生み出し、なかでも1987年に発表された「フェアリーテイル・オブ・ニューヨーク」(「ニューヨークの夢」)はイギリスで最も愛されるクリスマス・ソングであり続けています。

マクガワンさんは実生活でも長くアルコール依存で知られていて、酩酊や泥酔にまつわるエピソードには事欠きませんでした。

2015年に転倒して以降は車いす生活となり、昨年末には脳炎と診断されたことを明らかにしていて、その後も体調がすぐれない状態が続いていました。