韓国の駐日大使が、北朝鮮による新潟市と佐渡市の拉致現場を視察し、拉致問題の早期解決に向けて「両国で力を合わせていきたい」と語りました。
この視察は駐日韓国大使館からの申し出によって行われたもので、韓国の駐日大使が拉致現場を訪れるのは3回目となります。
尹徳敏(ユン・ドクミン)特命全権大使は、新潟県の職員から説明を受けながら、横田めぐみさんが通っていた新潟市中央区の市立寄居中学校の前や、拉致された通学路、近くの海岸などを見て回りました。

【駐日韓国大使館 尹徳敏特命全権大使】
「こんな静かな住宅街で“拉致”が起こるなんて想像もできなかった。韓国にもたくさんの拉致被害者がいる。韓国は日本を支援するではなく、この問題は韓国と日本とが力を合わせて一緒に解決に向けて協力すべきではないかと思っています」

尹大使は佐渡市でも、曽我ひとみさんと母ミヨシさんの拉致現場周辺を視察。
佐渡市役所では、ひとみさんと初めて面会しました。

【尹徳敏特命全権大使】
「曽我さんは、北朝鮮による拉致問題とか人権問題の解決に積極的な貢献をしている人ですので、そこを評価しているという話もしました」
【曽我ひとみさん】
「話しやすい人でした。きっと拉致問題も今後、解決に向けて進んでいくのではないかと心から願っています」

拉致問題の早期解決に向けて引き続き、各国トップの手腕が問われます。