福島第一原発の事故をめぐる新潟県県独自の「3つの検証」の総括報告書について県は29日、県民への説明会を開きました。

県が9月に「3つの検証」の総括報告書を公表してから初めて行われた県民向けの説明会。新潟市中央区の会場のほかオンラインなども合わせて109人が参加しました。

【県の担当者】「整理した課題等を確認した結果、相反するものや矛盾及び齟齬はありませんでした。今後、柏崎刈羽原発に関する議論の中で重要な材料として生かしていきます」

県は総括の目的や経緯を改めて説明。参加者からは原発事故が起きた場合の避難方法に対して不安を訴える声などが上がりました。

「3つの検証」の総括は外部の有識者でつくる検証総括委員会が行うことになっていましたが、池内了 前委員長と県の間で意見が対立。最終的に県が総括を行いました。

【中央区から70代】「(県の)主張が、ここに書いていることが、地元のことを考えているようには受け止められない。私はすごく残念です」

県民への説明会は来月25日にも開催されます。