メジャーリーグのタイガースは29日(日本時間)、公式サイトで前田健太投手(35)と総額2400万ドル(約35億8000万円)の2年契約を結んだと発表した。年俸は1年目の2024年が1400万ドル(約20億8000万円)、2年目の2025年が1000万ドル(約14億7000万円)。2年間でタイガース財団に12万ドル(約1800万円)を寄付するとしている。

スコット・ハリス編成本部長は「私たちは先発ローテーションに、試合の勝利に貢献し、若い先発陣に影響を与えるベテランがほしかった」と話し、投手陣唯一の30代で最年長の前田の経験に期待を寄せる。

2021年に右肘の手術を受けた前田は、2022年シーズンを全休。今季は6月に2年振りの白星を挙げるなど21試合に登板(先発は20試合)し、104回1/3を投げ、6勝8敗。防御率4.23、117奪三振だった。

メジャー通算では190試合で65勝49敗、防御率3.92。日米通算200勝まで38勝としている。

かつてタイガースには日本人メジャーリーガーのパイオニアといわれる野茂英雄(2000年)、木田優夫(1998年〜2000年)の2人が在籍しており、日本人選手が所属するのは24年ぶり。チームは今季、ア・リーグ中地区2位で、2014年に地区優勝を果たしてから9年連続でプレーオフ進出を逃している。

■前田健太
1988年4月11日生まれ、35歳。185センチ、84キロ。右投・右打。PL学園高(大阪)から2006年高校生ドラフト1位で広島に入団。2010年は15勝(8敗)、防御率2.21をマークし澤村賞を獲得。NPB通算は218試合で97勝67敗、防御率2.39。2016年にポスティングシステムを利用して海を渡り、ドジャースに入団。20年にツインズにトレードで移籍した。