旧トスクの店舗では初めてのオープンです。
9月末で全て閉店したJA鳥取いなば系のスーパートスク9店舗のうち、鳥取県若桜町の店舗がエスマートわかさ店として、28日オープンしました。

記者 日野彰紀
「トスクの閉店からおよそ2カ月、若桜町唯一のスーパーは『エスマートわかさ店』に生まれ変わり、きょうオープンを迎えます。」

若桜駅前の店舗、看板はトスクから若桜町にマッチしたブラウン色のエスマートへと掛け変わりました。
午前9時。

エスマートわかさ店 大石和也 店長
「エスマートわかさ店、只今よりオープンいたします。よろしくお願いします。」

閉店から2カ月、オープンを待ちわびた地元の人たちが次々と入店し、買物を始めました。

JA鳥取いなばが県東部で展開するスーパー、トスクの9店舗について閉店の方針を打ち出したのが今年2月、9月末までに全店が閉店する中、地域の買物の場を確保するため店舗の引継ぎが課題となりました。

9店舗のうち、若桜町と智頭町の2店舗については鳥取市に本店を置くスーパー・エスマートが引き継ぐ話が9月にまとまり、わかさ店は2カ月ほどでオープンにこぎつけました。

食料品を中心にトスクの頃とは変わった品揃えに地元の人たちも喜んでいました。

買物客
Q:今日はどんなものを?
「色々です、一言で言えない、一度にたくさん買って、何回も通いたいと思っていますので。」
「待ち遠しいくらい待っていたんですよ。2カ月は長かったんですよ、これができると聞いて安心しました。」

店内を視察するのは若桜町の上川町長、トスクが町内唯一のスーパーだった若桜町は土地建物を取得して貸し出す公設民営方式を用意してオープンを後押ししてきました。

若桜町 上川元張 町長
「店舗経営がしやすい環境づくりを町としても取り組んで参りまして、結果こういう形で比較的早く開店していただけたことは、大変よかったなと思っています。」

地元の人たちの要望に応えようと、エスマートも大急ぎで準備を進めてきました。

エスマート 寺谷淳社長
「若桜の町民の方から、いつだいつだ、早く出てくれとお声が本当に多かったんですが、なんとか11月28日にオープンできましたので、この若桜町の台所として、がんばっていきたいと思っております。」

エスマートが引き継いだもう1店舗、ちづ店は12月中旬にオープンする予定です。

東部のトスクだけでなく鳥取県内のJA系のスーパーは、中部と西部のAコープ、それぞれ4店舗も既に閉店したか、閉店が決まっており、中部の2店舗は東宝企業への引き継ぎ、倉吉市関金町では別の施設へのスーパー進出が決まっています。