鳥取県米子市の公園で飼育されていたサルが檻から逃げ出していたことがわかりました。

28日、ソテツにワラでできた「こも」を巻かれ、冬支度が整った米子市の湊山公園。こちらの公園では27日、サルが檻から逃げる事態が発生していました。

「猿が島」を指定管理するY・P・P・P 長田勇一さん
「たまたま作業員の不注意もあって、3つの扉が同時に開いた一瞬の隙に1頭のサルがここから飛び出した。」

27日午後、公園内の「猿が島」で暮らすサル1匹が逃亡していたんです。

記者 土江諒
「飼育員が出入りする入口からサルは逃走し、一時鳥大医学部の敷地内に侵入したということですが、その後湊山公園に姿を消したということです。」

逃亡したのは体長50から60センチほどのサルで飼育員3人が清掃を終え、サル舎を出ようとした際、3枚ある出入口のドアがすべて開いたすきを狙って、飼育員の足元をすり抜けて逃亡したということです。

「猿が島」を指定管理するY・P・P・P 長田勇一さん
「これは大変なことが起きた。大変なことだぞと。サルは鳥獣なので、いち早くサルを保護しなければならない。」

その後、10人がかりで捜索。一度はサルを見失いましたが…。

「猿が島」を指定管理するY・P・P・P 長田勇一さん
「サル舎の隣に管理事務所があります。管理事務所の扉は開いてました。その管理事務所の中にサルが逃げ込みました。」

偶然、ドアが開いていた管理事務所にサルが奇跡的に侵入しました。
そして…

捕獲した人
「こうやって逃げるやつを網で捕まえた。とにかく捕まえるというのが必死でしたのでほっとした。」

逃走から40分後、なんとか捕獲に成功。けが人や器物破損などの被害は確認されませんでした。

「猿が島」を指定管理するY・P・P・P 長田勇一さん
「安全確認の徹底。安全確認を(紙に)表記するとか、視覚でわかるようなものを今後増やしていきたいなと思います。」

不注意で起きたサルの逃亡劇。
大事には至らなかったものの、米子市などは今後、管理体制を強化するなどして再発防止に努めるとしています。