記録的な猛暑によるコメの品質低下を受け新潟県の研究会が来年に向けた猛暑対策の案をまとめました。作付け時期を分散したり肥料を増やしたりすることが対策の柱となりそうです。

大学教授やJAの関係者らでつくる研究会。

2回目の28日はコメの品質低下の原因や課題を検証し、来年に向けた対策について話し合いました。

夏の猛暑と水不足でコメの品質は大きく低下し、新潟県産コシヒカリの1等米比率は先月末現在4.6パーセントになっています。

研究会では異常高温による被害を少なくする対策として作付け時期を分散したり、肥料をやる回数を増やしたりすることや水管理を徹底することなどがあげられました。

Q「農家が対策を実践するとなると、これまでより費用面がかかる?」
【令和5年産米に関する研究会 山崎将紀 座長】「費用をもう1回追加するってなると、今までよりもプラスアルファになってしまうので、経費はやはりかさんではくる。面倒見てほしいなというふうに思ってます」

山崎将紀 座長は、農家が猛暑対策を行う際は自治体の支援があることが望ましいとしています。

【令和5年産米に関する研究会 山崎将紀 座長】「来年も、もしかしたら同じ気象が来るかもしれないと想定して対策をした方がいいと考えております」
県は、来月5日に「新潟米対策会議」を開き、研究会の最終報告書案を取りまとめるということです。