鳥インフルエンザの感染が相次いでいます。
値上がりが続いていた卵の価格は、さらに上がってしまうのでしょうか?
鳥インフルエンザの影響で再び卵の価格高騰のおそれ
良原安美キャスター:
鳥インフルエンザの影響で卵の価格高騰が心配です。
東京の卵Mサイズ(1kgあたり)の価格の推移を見ますと、2022年1月は151円でした。これが鳥インフルエンザの影響で高騰して、2023年4月と5月は過去最高値となる350円に。
ここからだんだん落ち着いていき、11月は254円だったんですが、また感染が相次いでいるということです。
今後について、東京農業大学の信岡誠治元教授に伺いました。
「昨シーズン並に鳥インフルエンザが全国的に流行した場合、今シーズンは380円まで値上げする可能性もある」ということで、さらに最高値となってしまう可能性があるということです。
卵の高騰で、私たちにどんな影響があるのか見ていきたいと思います。
昨シーズンの卵の高騰は外食・食品にも影響がありました。
例えば、大手牛丼チェーンは親子丼を4月に販売予定だったんですが、卵不足で一時見送りになり、8月に期間限定で販売が再開されました。
また、ファミリーレストランでは、卵を多く使うオムライスが900円から1000円に値上げされました。
また、キユーピーのマヨネーズ(450g)は2023年4月に475円から520円に、45円値上げされています。
さらに、ここから年末イベントが続きます。クリスマスにお正月、どんな影響がありそうか。
まず、クリスマスケーキです。例えば、大きな工場で作るケーキは11月中に作るということなので、卵が高騰しても私たちが買うときの価格に影響はないそうなんです。
ですが、街のケーキ屋さんなど小さなケーキ屋さんは直前に作るので、卵が高騰した場合は価格に影響が出てきそうです。
パティスリーISOZAKIのオーナーにお話を伺うと、「例年より約1割値上げするかもしれません」ということも話していました。
また、お正月ではおせち料理にも卵を使うメニューがありますよね。
例えば、伊達巻です。東京の老舗練り物店は2022年に比べて10%ほど高くなる予定だということです。
さらに、大阪の老舗かまぼこ店では、2022年に比べて5%ほど値上げするということ。さらに今後、上がってくる可能性もあるとおっしゃっていました。
ホラン千秋キャスター:
卵だけじゃなくて全てのものが上がっていますので、飲食店の皆さんは値上げせざるを得ないんだけれども、「値上げしちゃうと買ってもらえないかもしれない。じゃあ、自分たちでどうにかするか」っていう、本当に大変な状況ですよね。
ハロルド・ジョージ・メイさん:
しかも、時差もありますから、いつ買うべきなのかとかそういう予想からやらないといけないってのは大変ですよね。
でも確かにこれだけ見ると卵が高くなったなという印象はあるんでしょうけれど、海外からしてみれば日本はまだまだ安いんですよ。
スイスなんかはもう1200円ぐらいですし、ランキングでいうと世界では日本はまだ70位っていう、結構低い方なんですよ。