内陸でもジビエ料理が楽しめると話題を呼びそうです。岩手県の沿岸部で有害駆除されたニホンジカの肉を購入できる自動販売機が、雫石町にお目見えしました。

この自動販売機は大槌町で捕獲されたシカの肉を冷凍した商品6種類を販売しています。価格は1500円と2000円のものがあります。

(購入した人)
「鹿肉の自販機なんてとっても珍しいのでひかれて買いました。家でおいしく食べたい」

ヒツジのラム肉のように若くて臭みがなく、牛肉のフィレの味がする「大槌鹿」として大槌町の加工販売会社MOMIJI(モミジ)が加工しました。
内陸での消費拡大に向けて回転ずし店を運営する滝沢市のすノ家商事の協力で自動販売機の設置が実現しました。

岩手県内ではシカによる農作物の食害が相次ぎ、有害駆除が行われていますが捕獲されたシカの肉の有効活用が課題となっています。
こうした中、MOMIJIは加工・販売を通じてシカの頭数管理に貢献しています。

(MOMIJI 藤原朋 取締役)
「内陸で召し上がっていただけることで、県内の鹿肉がこんなにおいしいんだといろいろな人に知ってもらって機運を高め、他の地域での(加工販売)事業にもつながれば」

すノ家商事は消費が拡大すれば鹿肉の自動販売機を増設する方針です。