かつて北限のユズとして知られた「信夫山の柚子」を使った新作スイーツの試食会が、24日、福島県福島市の高校で開かれました。
パイに、ショコラに、マドレーヌなど。こちらのスイーツ、すべて福島市の信夫山で獲れたユズを使っています。
「信夫山の柚子」は原発事故の影響で出荷制限が続いていましたが、去年、解除となりました。このため、福島学院大学では、ユズのブランド化に取り組み、11月9日、プロジェクトに参加している福島東稜高校の生徒が収穫を行いました。
24日は、収穫したユズを使った新作スイーツの試食会が開かれ、市内の菓子店が考えたマカロンやまんじゅうなど8種類の和菓子、洋菓子が並びました。
福島東稜高校の生徒「ユズの酸っぱさは一切なくて、甘さが残って、ほのかに香りもしておいしいです」

ユズの生産者 曳地清明さん「昔の柚子饅頭も美味しかったけど、こういう風になるとは思わなかった。もう期待以上でしたね、この出来は」
「信夫山の柚子」は、通常のユズより皮が厚く香りも強いのが特徴で、スイーツには果肉から皮までふんだんに使われていました。
県洋菓子協会 斎藤隆一会長「どこまで使えば香りが出るのか、あとは苦味をどうするのか。いろいろ試して、なんとかやっと商品化できたかなと感じています」
今回、考案されたスイーツは12月中までに、それぞれ販売が始まります。福島市の飯坂温泉「旧堀切邸」では、冬至までの毎週土曜、日曜には柚子の足湯を始めるということです。














