21日に打ち上げた偵察衛星について、北朝鮮の金正恩総書記は「正当防衛権の行使」だと強調、きのうの祝賀パーティーでは、国家航空宇宙技術総局のロゴ入りTシャツも登場しています。

きのう、偵察衛星を搭載した新型ロケット打ち上げの映像を公開した北朝鮮。

けさ国営メディアは、金総書記が国家航空宇宙技術総局の科学者らと、きのう記念写真を撮ったと報じました。

また娘らとともに臨んだ宴会の写真では、国家航空宇宙技術総局を示す「NATA」のロゴが入ったTシャツを出席者たちが着ている様子が確認できます。

金総書記は「偵察衛星の保有は敵対勢力の危険な侵略的行動を抑止すべき我が武力にとって、正当防衛権の堂々たる行使になる」として、日米韓3か国に対抗する姿勢を強調しています。

木原稔 防衛大臣
「米国および韓国とも連携しながら分析を進めた結果、北朝鮮が発射した何らかの物体が地球を周回していることを確認いたしました」

一方、木原防衛大臣は閣議後の会見で、北朝鮮の偵察衛星が地球を周回していることを認めた上で、「意図した通りの軌道を周回し、意図した機能を果たしているかについては慎重な分析が必要」との認識を示しました。