台湾総統選はきょう、立候補の届け出が締め切られますが、野党側の統一候補擁立のための協議は紛糾し、まとまりませんでした。第三勢力の民衆党は単独で届け出を行うと発表しています。
きのう午後、民衆党の柯文哲氏、そして、最大野党・国民党の侯友宜氏や馬英九前総統らが台北市内のホテルに集まりました。
両党は統一候補の擁立で合意したものの、柯氏と侯氏のどちらを総統候補にするかで対立し、届け出の締め切りを前に、無所属で出馬予定の実業家・郭台銘氏の仲介で協議が実現しました。
国民党 侯友宜氏
「私たち在野勢力が今の状況をどう打開するのか、オープンなこの場で皆さんに見てもらいましょう」
民衆党 柯文哲氏
「この過程の中で、単に政党と個人の利益を求めるだけなら、台湾の未来にはつながらない」
両陣営は、候補を決める要因とした「世論調査」の支持率をめぐり見解が分かれていて、結局、双方とも歩み寄ることなく協議は終了しました。
その後、民衆党は「(きょう昼に)柯文哲氏が届け出を行う」と一方的に発表し、統一候補を擁立できない可能性が高まりました。
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