北朝鮮はさきほど、「偵察衛星」と称して新型ロケットを発射した際の映像を公開しました。

これがさきほど、北朝鮮の朝鮮中央テレビが放送した映像。おととい、金正恩総書記の立ち会いのもと、偵察衛星「万里鏡1号」を搭載した新型ロケットを打ち上げた際の映像で、打ち上げの瞬間が様々な角度から撮影されているのがわかります。

朝鮮中央テレビ
「発射後、約12分の22時54分13秒に偵察衛星を軌道に正確に投入した」

北朝鮮はこのロケットについて、衛星から受信した太平洋地域のアメリカ軍の主要基地を撮影した写真を金総書記が見たと報じ、成功をアピールしています。

こうしたなか、韓国の情報機関「国家情報院」は北朝鮮がロシアの支援を受けて偵察衛星の打ち上げに成功したという分析を明らかにしました。

韓国 劉相凡 国会議員
「発射体の成功にはロシアの支援があったと判断するとの回答が(国家情報院から)ありました」

国家情報院からきょう、報告を受けた韓国の国会議員によりますと、北朝鮮がおととい深夜に打ち上げた偵察衛星について、国家情報院は「打ち上げは成功し、衛星は軌道に投入された」と判断。成功の背景にはロシアの支援があったと分析しているということです。

国家情報院は9月にプーチン大統領と金正恩総書記が首脳会談を行った後、北朝鮮が1回目と2回目の打ち上げ時のロケットのデータをロシアに提供し、ロシアが分析結果を北朝鮮に提供していたとみています。

一方、偵察衛星の性能について、国家情報院は「北朝鮮が衛星で撮影したという写真を公開しない限り、確かめることはできない」と議員に説明したということです。