北朝鮮による日本人拉致事件をめぐり、原敕晁さんを拉致したとして国際手配をされていた男について、2018年に死亡したとの情報が韓国側から寄せられたと警視庁公安部が発表しました。

大阪市の中華料理店で働いていた原敕晁さん(当時43)は、43年前の1980年6月に宮崎県の海岸から拉致されたと政府に認定されています。

日本の警察当局は北朝鮮の元工作員らの逮捕状を取り、国際手配していましたが、きょう午前、韓国籍の金吉旭容疑者について、2018年3月13日に90歳で死亡したとの情報が寄せられたと公安部が発表しました。

情報は韓国側からICPO=国際刑事警察機構を通じて寄せられ、公安部は情報を精査し、韓国側に死亡を裏付ける書類の提供などを求めることや、容疑者死亡のまま書類送検することを検討しています。