大会史上初、杉浦悠太選手のアマチュア優勝で幕を閉じた男子プロゴルフツアー「ダンロップフェニックストーナメント」。
MRTテレビ「Check!」では、事前に天気情報で風の強さの予想を伝えたところ、キャスターの川野武文アナウンサーが「横風の難しさ」を指摘しました。
そこで、番組担当の気象予報士 野田俊一郎さんが大会期間中のデータを検証してみました。

気象予報士 野田俊一郎さん
先週も寒暖変化が大きくて、特に18日の土曜日は寒かったですね。
そして、18日は予想通り風が強かったですが、先週、「ダンロップフェニックストーナメント」に関連して、風が強まる予想をお伝えした時に川野アナウンサーから強い横風が難しいという話がありましたので、データで検証してみました。

まず、風の強さですが、大会期間中の9時から15時の平均風速は、初日の16日(木)に比べると18日(金)と19日(日)も強めでしたが、とくに18日(土)が強かったです。

主に西からの風で、横からの強い風を受けるホールが多くなっていました。

※データは大会が開催されたフェニックスカントリークラブが所在する宮崎市のものを使用、風向きは上記時間帯で最も多かったものを使用しています。

16日(木) 西の風2.0m   17日(金) 西の風 5.4m
18日(土) 西北西の風 9.5m  19日(日) 西の風 6.0m

これに対して、決勝ラウンド進出選手の各日ごとの平均スコアを見てみますと、風が強い日ほどショット数が多くなっていて、土曜日がもっともショット数が多くなっていました。

16日(木) 平均スコア69.5 17日(金) 平均スコア70.3
18日(土) 平均スコア73.1 19日(日) 平均スコア70.9

風以外の要因もあったかもしれませんが、自然の中で行われるスポーツの面白さがデータにも出ていました。

野田俊一郎 気象予報士

川野武文アナウンサー
プロゴルファーは、風がなければ、150m先の大体5m四方ぐらいのところにうち打ち込むことができる技術があるのですが、それでも風があると、ボールが流れてしまってスコアが変わってくるというゴルフの難しさ、面白さを示しているデータでした。

(中央)川野武文アナウンサー

※MRTテレビ「Check!」11月21日(月)放送分から