■第54回 明治神宮野球大会 慶応義塾大(東京六大学)2-0青山学院大(東都)
大学の部 決勝(20日、神宮)


史上5校目の大学4冠を狙う青山学院大学は0-0の同点で迎えた6回から阪神ドラフト1位指名の下村海翔投手(4年、九州国際大付)が2番手で登板。しかし、8回に味方の連続失策でピンチを招くと、押し出しで痛恨の先制点を献上した。その後、1死満塁のピンチで広島からドラフト1位指名の常廣羽也斗(4年、大分県舞鶴)にマウンドを託すが、犠牲フライで追加点を奪われ万事休す。チームは敗れ、大学最後の大会を有終の美で飾ることはできなかった。


常廣羽也斗:
負けてしまったんですけど、この4年間やってきたことに対して特にやり残したことっていうのはないんで、悔いのない試合でした。まだまだ課題はたくさんあるので、プロでも1つ1つ課題を潰していって階段を1つ1つ上っていける選手になりたいです。


下村海翔:
マウンドに上がったときは絶対に抑えるんだっていう気持ちで上がったんですけど、やっぱりピンチを背負ってのピッチングという所で、その思いが強すぎて空回りしてという精神的な弱さが出たのかなと思うので、常廣は『悔いがない』って言ったんですけども、自分はもうこの試合が一番悔しかったっていうか、この大学4年間でそういう試合になったんで、この思いを忘れずにこれからも頑張りたいと思います。プロの世界に入って今日のようなピッチングをしていたら、絶対1軍では投げられないので、そういった所は1つ1つ課題を潰してピンチを救えるようなピッチングをできるようにこれから頑張りたいです。

■常廣羽也斗(つねひろ・はやと)
2001年9月18日生まれ 大分県大分市 180センチ、73キロ 投手 右投/右打
大分県舞鶴高~青学大。最速155キロの手元で伸びるストレートと高速フォークが武器
侍ジャパン大学代表として出場した日米大学野球で胴上げ投手を経験


■下村海翔(しもむら・かいと)
2002年3月27日生まれ 兵庫県西宮市 174センチ、73キロ 投手 右投/右打
九州国際大付高~青学大。最速155キロ右腕。
最速155キロ。カットボール、スライダーの精度・制球力に持ち味
侍ジャパン大学代表として出場した日米大学野球でMVPを獲得