鳥取県が88%で全国1位、島根県も86.8%で全国3位。
なんの数字かと言いますと、育児をする女性が仕事をしている割合なんです。
島根県では、お父さんが家事や育児をする時間はお母さんの3分の1、こんな取り組みが進んでいます。

「どうですか?昔、いっぱい抱っこしましたか?」
「少ないです…」

島根県出雲市の建設会社で行われた子育て支援セミナー。
島根県は企業に助産師を派遣し、女性が出産や子育てしやすい家庭や職場の環境づくりを進めています。

島根県政策企画局女性活躍推進課
和田真成 主任
「男性も女性も働きやすい、家のことと仕事が両立できるような職場づくりを各企業で考えていただくようなきっかけとなればと思い、企画している」

その背景にあるのが育児をする女性が仕事をしている割合。
鳥取県が88%で全国1位、島根県も86.8%で全国3位といずれも全国平均を大きく上回ります。

一方で、子育て世帯の男性が家事や育児を行う時間は、島根県では女性のおよそ3分の1と、負担が偏っているのが現状です。

島根県助産師会バースデープロジェクト 加瀬部洋子 リーダー
「子供たちは、『ママ、ママ』とやって来るけれども、その中で、じゃあ男性が今以上に、役割分担をすることで、もう少し違うんじゃないかというところを話している」

セミナーでは助産師が講師となり、まずは、男性社員が女性の妊娠時の体形の変化を体験しました。

「あ~、もうダメだ、仰向けがしんどいんですよ。あっ、ホントだ。横の方がいいです」

男性社員が身に着けているのは、およそ8キロのジャケットです。

体験した男性社員は
「当時、妻もホント、大変だったんだなぁと実感することができた」

男性社員が多い職場で、セミナーへの参加を呼び掛けた女性社員は。

中筋組土木部 榎本加奈子さん
「少しでも奥さんと子供に目を向けてもらえるようなきっかけになってくれれればという気持ちで開催した」

こちらの会社では、すでに、男性社員が育児休業を取得した例もあるとのこと。
それでも、改めて、家事の分担を振り返ってみると。

「すべてにおいて、やれることはやっているけど、多分、妻にとっては、『全然まだやってない』と思われてるかなと」

参加した男性社員は、新たな誓いを胸に帰宅したようです。

参加した男性社員は
「Q.帰ってから、奥様への態度は変わりますか?」
「ガラッと変えて、手伝いをできるだけしていこうと思います」