NEWSDIG担当者が注目したのが「カメムシ11月なのに…大量発生で住民悲鳴」というBSS山陰放送が8日に配信した話題です。

11月に入り冬のような冷え込みの日もありますが、鳥取県の山あいにある日南町では家の外、中に関わらずカメムシが大量発生していて住民も困惑しています。

鳥取・日南町で大量発生しているカメムシ

実は石川県内でもカメムシが大量発生していて、能登から加賀まで各地で確認されています。

石川県農業試験場によりますと、今年はカメムシ類の発生が多く、夏場にはイネの害虫である斑点米カメムシの注意報が出されたほか、今、大量発生しているクサギカメムシも、8月の時点で例年のおよそ4倍の数が確認されたとしています。

石川県立大学の弘中満太郎准教授によりますと、ことしは花粉の飛散が多く、スギやヒノキの実が豊作となったことから、実を食べて繁殖するクサギカメムシが増えたということです。

また県ふれあい昆虫館の石川卓弥さんによりますと、この時期によく見られるのは、クサギカメムシが越冬場所を探しているためで、住宅の窓や柱など日当たりの良い場所を求めて集まってくるということです。クサギカメムシは、じっとして動かずに冬を越しますが、住宅の中など気温が高い場所では冬の間でも活動することがあるということです。

この大量発生を受けて白山市のパワーコメリ白山店では、2~3週間前からカメムシ用の殺虫剤が品切れ状態となっていて、来店客には他の害虫用の殺虫剤を案内しているということです。

そして家の中でクサギカメムシを見つけた場合について石川県立大学の弘中満太郎准教授は、気温が高く強い刺激を受けた際にニオイを出すので、暖房などで暖かい場合はそっと紙などに乗せて外へ逃がし、冷えている場所ではカメムシの尻の方から切ったペットボトルの中へ落とし外へ逃がすと良いと話しています。