米中首脳会談を終えたばかりのアメリカのバイデン大統領が、中国の習近平国家主席について「独裁者だ」と言及する場面がありました。

米中首脳会談を終えて、サンフランシスコ郊外で記者会見を行ったバイデン大統領に対して記者から「大統領は以前、習主席を独裁者と表現したが今でもそのように呼ぶか?」との質問が飛びました。これに対し、バイデン大統領は「共産主義国という、我々とはまったく異なる政治形態の国を率いているという意味で彼は独裁者だ」と答えました。

バイデン大統領は今年6月にも、米中の閣僚級の対話が再開した直後に支持者を集めたイベントで習主席について「独裁者」と表現し、中国政府が「政治的な挑発だ」と強く反発していました。

アメリカのバイデン大統領が中国の習近平国家主席について「独裁者だ」と言及したことに対して、中国外務省の報道官は「間違いで無責任な政治的操作だ」として強く反発しました。

中国外務省 毛寧 報道官
「このような言い方は間違いであり、無責任な政治的操作だ。中国は断固反対する」

中国外務省の毛寧報道官は16日、会見でこのように述べたうえで、「中米関係を挑発し、破壊しようとする人間はいつもいるが、目的を達成できないだろう」と指摘し、バイデン大統領の発言を批判しました。