
この発言は明らかにパワハラだと受け止めた男性職員は、約230人の東郷町職員に対して独自にアンケートを実施。
回答があった72人のうち半数以上から「町長のハラスメントを受けた」または「見た」との回答がありました。
一方で「受けたことも見たこともない」と回答した人は8人でした。
(職員)
「深刻な状態だと思った。踏みにじるような発言は、首長でなくてもありえない」

アンケートで浮き彫りになった町長の発言の中には「死ね」「お前ら殺すぞ」「能無し」「三流大学以下の奴ばかりだ」といった暴言や学歴差別も。
(職員)
「学歴に対してですね。『一度君は人生の選択を誤ったんだよね』という言葉が一度あった。公人と公人の会話の中で出てくる言葉としては違和感を感じる」
また、机を蹴り上げられたという職員も複数いました。
さらに、病気休暇に入る女性職員に対して「いつ巨乳になって帰ってくるの?」という発言や、仕事で着ぐるみ姿になった女性職員に抱きつくセクハラ行為もあったという回答まで。

そして15日、井俣町長は町議会議員に経緯を説明するとともに質疑に応じました。
(東郷町 井俣憲治町長)
「私自身がジョークを挟んだ会話を好む傾向があるということもあり、不適切と私自身も思っているワードが上がっているものも、ミーティングの中で出てきているものだと認識している」
15日は、議員への説明や質疑応答に数時間を費やした一方で、職員に対しての謝罪についてはメディアには非公開に。
私たちは町長が職員に語った発言を録音したデータを入手しました。

(録音された井俣町長の発言)
「私の言動についてはハラスメントと感じている職員の皆さんや、そういった環境をつくった私の行動を深くおわび申し上げたい」
職員へ謝罪した時間は、わずか8分、これを受けて職員の一人は…。
(職員)
「『謝ったからいいでしょ』というふうに私は受け止めた。質問を受け付けるわけでもなかったので、全然納得できない」
議員に対してと職員に対してとは、明らかに時間のかけかたが違う町長。
この差は何なのかを聞くと…。
(東郷町 井俣憲治町長)
「(職員には)おわびの1回目をさせていただいたところである。まずは、おわび」

井俣町長は今後、第三者委員会を立ち上げる考えを示すとともに、自身の進退については。
(東郷町 井俣憲治町長)
「第三者委員会の結論を受け、よく検討しなければいけない」
現時点で辞任は「考えていない」と話す井俣町長。
「軽口を挟むことを好む傾向がある」と自己分析します。
しかし「お前ら殺すぞ」という発言も軽口だったのでしょうか?
(議員)
「大変重要な問題。あってはならないことが本庁で起きた」
「言語道断、ありえない事態」
井俣町長は16日に記者会見を改めて開くと話しています。














