みずほ信託銀行に勤務していた58歳の元行員の女が、顧客から不正に入手した払い戻し書類を使って現金200万円をだまし取ったとして14日、詐欺の疑いで逮捕されました。

逮捕されたのは、富山市上赤江町に住む派遣社員、中島留美容疑者、58歳です。

富山中央警察署によりますと、中島容疑者はみずほ信託銀行に勤務していた2019年6月11日、顧客の70代女性から預金の払い戻し依頼があったように装い関係書類を提出、翌日、現金100万円をだまし取った、詐欺の疑いが持たれています。

また、同年6月14日にも顧客の70代女性からの払い戻し依頼があったかのような書類を提出、現金100万円をだまし取った疑いが持たれています。

顧客から銀行に「預かっている通帳が返ってきていない」との相談があり着服が発覚、警察が捜査をすすめ逮捕に至りました。

みずほ信託銀行によりますと、被害は顧客13人の6000万円にのぼり、だまし取った金は家財道具や時計のほか、生活費にあてていたとみられています。

中島容疑者は2008年2月から15年間、みずほ信託銀行富山支店に勤務していて、今年2月17日付けで懲戒解雇されています。